57歳での転職は、経験やスキルを活かせる一方で、体力や適応力の面で不安を感じる方も多いでしょう。しかし、近年はシニア層の転職市場も活性化しており、多様な働き方や職種が広がっています。
本記事では、57歳の転職事情から成功するための秘訣、おすすめの仕事まで幅広く解説します。
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【57歳の転職】今どきのリアルな転職事情
57歳という年齢で転職を考える人が増えている昨今、以前よりも選択肢は確実に広がっています。しかし、それでも年齢的な壁は残っており、若年層の転職とは異なる点に注意が必要です。この章では、57歳で転職を考える背景や現状、年収への影響など、実際の転職事情について詳しく解説していきます。
57歳で転職を考える背景とは
57歳という年齢は、定年退職まであと数年という立ち位置にあります。しかし、現在の職場に不満を感じていたり、これまでのキャリアを活かして新しい環境で挑戦したいと考える人は少なくありません。
特に近年では、定年延長や人生100年時代といった流れを受けて、「60歳以降も働き続けたい」と考える人が増え、その延長線上で57歳の転職を選ぶケースも多いです。また、企業の業績悪化や人員整理の影響で、やむを得ず転職を考える人も一定数存在します。いずれにせよ、57歳での転職は「最後の職場選び」となることが多く、慎重に行動を進める必要があります。
57歳の転職者は増加傾向にある
近年、50代後半で転職を考える人は増加傾向にあります。エン・ジャパンが発表した「『ミドルの転職』転職者分析レポート2025」によると、2024年における50代の転職者数は、2018年と比べて5倍以上に増加しており、全世代の中でも最も大きな伸びを示しています。
この傾向は、シニア層の就労意欲の高まりや、企業側の人手不足への対応姿勢の変化などが影響しています。また、定年延長や年金受給開始年齢の引き上げといった社会的背景も、シニア層の転職を後押ししている要因でしょう。
これまで年齢を理由に転職をためらっていた人にとっては、チャンスが広がっている状況といえます。ただし、転職者が増えているとはいえ、希望する条件に合った仕事が見つかるかどうかはまた別の問題であり、自分のスキルや市場価値を冷静に見極めたうえで活動を進めることが求められます。
参考:エン・ジャパン「『ミドルの転職』転職者分析レポート2025」
57歳での転職後の年収はどうなる?
57歳での転職を検討する際、多くの人が最も気になるのが「収入の変化」です。実際、年収がどうなるのかを事前に把握しておくことは非常に重要です。
厚生労働省が公表した「令和6年上半期雇用動向調査結果の概要」によれば、50~54歳で転職した人のうち、34.1%が「転職後に賃金が増加した」と回答し、30.7%が「減少した」と答えています。これに対し、55〜59歳の転職者では、賃金が増加した人は28.7%、減少した人は33.7%と、年齢が上がるほど賃金アップの可能性が低くなる傾向が読み取れます。
つまり、57歳では年収が下がるリスクが高いものの、全体の3割近くは転職によって収入アップを実現しているという事実も見逃せません。年収面にこだわりすぎると選択肢が狭まることもあるため、自分にとって何を優先するのかを明確にしながら、年収と働きやすさのバランスを取ることが大切です。
参考:厚生労働省「令和6年上半期雇用動向調査結果の概要」
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57歳での転職が「厳しい」と言われる理由
57歳での転職には、確かに厳しさが伴います。求人はあるものの、選択肢が限られたり、企業側の期待と応募者の希望がかみ合わないケースも少なくありません。
求人はあるが“選べる仕事”が少ない
57歳でも応募できる求人はゼロではありませんが、職種や業界、待遇において希望通りの求人を見つけるのは簡単ではありません。特に、管理職や専門職を希望する場合、求人数自体が限られているため、条件に合致する求人に出会うまでに時間がかかることが多いです。
また、企業側は給与や教育コストを抑えるため、若年層を優先する傾向も依然として存在しています。選べる仕事が少ないという現実を踏まえたうえで、どこまで譲歩できるのか、自分の中で明確にしておくことが重要です。
経験豊富でも「柔軟性」や「適応力」が問われる
豊富な経験があることは大きな強みですが、それだけでは採用につながらないのが57歳転職の難しさです。そのほかに企業が重視するのは、変化する環境に柔軟に対応できるかどうか、新しい人間関係の中でうまくやっていけるか、といった適応力や協調性です。
過去の成功体験に固執しすぎると、現場にフィットしにくいと見なされることもあります。そのため、自分のやり方に固執せず、新しい環境に積極的に馴染もうとする姿勢が求められます。
年齢による体力やITスキルの不安視も
年齢を重ねることで懸念されがちなのが体力の低下や最新技術への対応力です。特に現場職やIT系など、変化の激しい分野では、こうした点がネックになることもあります。
また、デジタルツールやリモートワーク環境に慣れていないことが、マイナス評価につながることもあるため、必要なスキルは自主的に学んでおく必要があります。企業は即戦力かつ適応力のある人材を求める傾向があるため、年齢に見合ったアップデートを意識することが重要です。
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57歳の転職でつまずいてしまう原因
転職活動がうまくいかない57歳には、いくつかの共通した要因があります。よくある失敗パターンを紹介し、どのような点に注意すべきかを具体的に解説します。
過去の肩書きや成功体験に執着してしまう
長年のキャリアで培ってきた役職や実績は誇るべきものですが、それが現在の転職市場での価値とは限りません。特に「部長だった」「高年収だった」といった肩書きに固執すると、柔軟な交渉が難しくなり、企業側から敬遠される原因になります。市場が求めるのは「今、何ができるか?」であり、過去の栄光を語るだけでは評価につながりません。
転職市場や年齢の現実を直視できていない
57歳での転職は、若手のように将来性を買ってもらうのではなく、「現時点での即戦力」としての評価が中心になります。しかし、中には年齢やスキルの現実を正しく把握できていない人もおり、結果として高望みの条件を掲げてしまい、採用につながらないケースが多発します。
自分の市場価値を客観的に見つめ、今の年齢でどのような働き方が可能なのかを冷静に分析することが必要です。
情報収集や準備が不十分なまま臨んでいる
「とにかく転職しなければ」と焦るあまり、十分な下調べをせずに応募を繰り返してしまうケースも見られます。企業研究や面接対策が不十分だと、印象面でマイナスになりやすく、不採用が続く原因にもなります。
また、自分に合った求人を見極めるためにも、求人情報の読み解きや業界研究は不可欠です。準備を怠らず、一つ一つ丁寧に対応する姿勢が、結果として転職成功に繋がります。
体力や働き方の変化を見越さずに転職してしまう
57歳という年齢は、体力面や生活リズムの変化にも配慮すべき時期です。しかし、それを考慮せずに若い頃と同じ感覚で働こうとすると、入社後にギャップを感じて続かないという事態にもなりかねません。
通勤時間や勤務時間、仕事内容などを現実的に見直し、自分が無理なく続けられる働き方を選ぶことが、長期的な定着につながります。
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57歳の転職を成功させるための秘訣
57歳で転職を成功させるためには、自己分析と戦略が不可欠です。実際に成功するために意識すべき行動や考え方について、具体的なポイントを紹介します。
自分のキャリアを棚卸しする
これまでの職務経歴やスキル、実績を整理し、自分の強みと市場価値を再確認することが転職活動の出発点です。キャリアの棚卸しによって、自分がどのような仕事に向いているのか、どのような職場環境で力を発揮できるのかが見えてきます。履歴書や職務経歴書にも説得力が増し、面接でも自信を持って話せるようになります。
転職活動の「軸」をしっかりと持つ
「体調に配慮しつつ働きたい」「通勤時間を短くしたい」「人間関係の良い職場で働きたい」など、自分にとって譲れない条件を明確にしておくことが大切です。軸がブレると判断にも迷いが生じ、結果として転職活動が長期化してしまうリスクが高まります。複数の求人を比較検討する際にも、軸を基準に優先順位をつけることで、納得のいく選択ができるようになります。
正社員雇用にこだわりすぎず、柔軟な考えを持つ
57歳では、必ずしも正社員にこだわる必要はありません。契約社員や嘱託、業務委託など多様な働き方を視野に入れることで、自分の希望に合った仕事が見つかる可能性が広がります。
体力・健康面への自己管理を怠らない
採用する上で企業は「長く働いてくれるか?」も重視しています。健康でなければ安定した就労は難しくなるため、体調管理や定期的な運動、十分な睡眠といった基本的な生活習慣を整えましょう。働く体力を維持し、アピールできることで、企業側にも「長く働ける人材」として安心感を与えられます。
シニアに特化した転職エージェントを積極的に活用する
57歳という年齢での転職では、自分だけでは限界を感じることもあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、シニア層に特化した転職エージェントの活用です。こうしたサービスでは、年齢に配慮した求人情報や、シニア層向けの応募書類・面接対策を提供してくれるほか、自分の強みや市場価値を客観的に分析してもらうことができます。
また、一般的な求人サイトでは見つからない非公開求人に出会えるチャンスもあり、マッチングの精度が格段に高まります。転職エージェントのアドバイザーは、業界の動向や企業の採用傾向にも詳しいため、自分一人では気づけなかった視点を得られるのも大きなメリットです。
特に57歳という転職が「最後の職場選び」になりやすい年齢においては、失敗を避けるためにも、プロの力を借りることが成功への近道となります。自分一人での転職活動に限界を感じる場合は、シニア世代の転職支援に特化した「BEYOND AGE」までぜひご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの新しい一歩を丁寧にサポートいたします。
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57歳からの転職に適した仕事とは?
57歳で転職を考えると、「自分にできる仕事はあるのか」と不安になるかもしれません。しかし、年齢に関係なく活躍できる仕事は数多く存在します。
ここでは、これまでの経験を活かせる職種から、未経験でも始めやすい分野まで、57歳からの転職におすすめの仕事を紹介します。
経験が武器になる【顧問・コンサルタント】
長年培った業務スキルやマネジメント経験は、企業にとって貴重な財産です。顧問やコンサルタントとして企業の課題解決を支援するポジションは、特に中小企業やスタートアップで需要が高まっています。
週に数日だけ働く契約や、リモート対応可能な案件もあり、柔軟な働き方ができる点も魅力です。これまでのキャリアを棚卸しし、自分の専門性を明確にすることで、マッチングの成功率が高まります。
BEYOND AGEでは、企業向けに顧問支援サービスを提供しており、営業経験をお持ちのシニア人材の登録を随時受け付けています。顧問業務が初めての方でも、無料相談を通じて丁寧にサポートいたしますので、安心してご利用いただけます。ぜひお気軽にご相談ください。
「いきなり顧問として独立するのは不安…」という方には、独立準備から案件の獲得までを一貫してサポートする『独立伴走アカデミー』もご用意しています。初めての方でも安心してスタートできるよう、実践的な支援を行っていますので、ぜひあわせてご活用ください。
安定需要が強み【介護・福祉業界】
高齢化社会の進行により、介護・福祉業界は常に人手を求めています。資格がなくても始められる職場が多く、働きながら初任者研修などの資格を取得することでキャリアアップも目指せます。
人と関わる機会が多く、「誰かの役に立てる」ことにやりがいを感じる方には特に向いている仕事です。シフトの融通が利く施設も多く、自分の生活に合った働き方が可能です。
未経験でも始めやすい【警備・清掃スタッフ】
特別なスキルがなくても始められる警備や清掃の仕事は、57歳の転職者にも人気です。勤務場所や時間帯の選択肢が豊富で、体力的な負担を考慮しながら働ける点がポイントです。
企業によっては研修制度が整っており、安心して業務をスタートできます。日勤のみ・夜勤中心など、自分のライフスタイルに合った働き方を選べるのも魅力です。
未経験でも始めやすい【タクシー・配送ドライバー】
公共交通や物流の現場では、年齢に関係なく人材が求められています。タクシードライバーや運送ドライバーはその代表格で、未経験者向けに二種免許の取得支援を行う企業も多数あります。
人との会話が好きな方や、運転が苦にならない方には、やりがいのある職種といえるでしょう。
体力に配慮して働きやすい【事務・バックオフィス職】
体力的な負担を抑えながら働きたい方には、事務やバックオフィス系の仕事がおすすめです。書類整理、データ入力、電話応対など、基本的なPC操作ができれば対応可能な業務が多くあります。
過去に事務職の経験がある方はもちろん、未経験からでもチャレンジしやすい環境が整っています。短時間勤務や週数日勤務の求人も多く、無理のないペースで働きたい方に最適です。
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57歳の転職で後悔しないための心構え
最後に、57歳の転職で後悔しないために持っておきたい心構えをまとめます。
「収入アップ」を第一の目的としない
転職で収入アップを狙うことは悪いことではありませんが、57歳という年齢では現実的に難しいケースが大半です。そのため、金銭的な面だけを判断基準にすると、他の重要な要素を見落としてしまう可能性があります。「やりがい」や「働きやすさ」、「自分に合った仕事内容」といった面にも目を向けることが重要です。
長期的視点で「安心して働ける環境」を選ぶ
転職は一時的なものではなく、今後数年にわたって続けていく生活の基盤となります。そのため、短期的な条件だけでなく、長く安心して働けるかどうかという視点で職場を選ぶべきです。人間関係、職場の雰囲気、勤務時間、勤務地など、自分のライフスタイルと無理なく合うかどうかを見極めましょう。
転職がゴールではなく「働き方の再設計」を考える
57歳での転職は、新たなキャリアのスタート地点にすぎません。むしろ、定年後を見据えた「働き方の再設計」が重要です。将来的にどのように働き続けたいのか、どんなライフスタイルを送りたいのかを考え、それに合った仕事を選ぶことで、充実したセカンドキャリアを築くことができます。
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まとめ
57歳での転職は、簡単な道ではありませんが、不可能でもありません。成功のカギは、現実を受け入れ、自分自身と向き合い、柔軟かつ戦略的に行動することです。過去の肩書きにとらわれず、新たな環境で再スタートを切る覚悟を持つことで、57歳でもやりがいのある職場を見つけ、充実した人生の後半戦を築くことができるでしょう。




