【若手とシニアで広がる「AI格差」】 生成AIを20代の4割が週4日以上使う一方、50代は週1日未満が最多

ChatGPTなどの生成AIは、今やビジネスの現場でも活用が進み、使いこなせる人と戸惑う人の差が浮き彫りになりつつあります。

では、AIの波に乗っているのはどの世代なのでしょうか。

またAI活用に前向きな人と、導入に踏み切れない人の間には、どのような意識の違いがあるのでしょうか。

そこで今回、20代の若手社会人と50代のシニア社会人を対象に「生成AIの業務活用実態」に関する調査を行いました。

調査サマリー

・生成AIの利用経験、20代の「6割」に対し50代はわずか「4割未満」

・20代の活用平均は「1時間前後/週4日以上」一方で50代は「30分未満/週1日利用」が平均に

・業務への活用範囲:20代は「アイデア出し・ブレインストーミング」など発想支援、50代は「文章要約・作成」など情報整理が中心といった違いが見られる

・利用ツールの選択傾向:ChatGPTはどちらの世代でも定番だが、20代は「Claude」「Runway」など新興ツールも積極的に活用する一方、50代は主にChatGPTなどの大手企業系ツールの利用が中心となっている

・20代がAI活用の幅を広げるニーズがあるのに対し、50代はまず基本的な使い方の習得を希望

調査概要:「生成AIの業務活用実態」に関する調査

【調査期間】2025年6月11日(水)~2025年6月12日(木)

【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査

【調査人数】1,005人(①502人/②503人)

【調査対象】調査回答時にオフィスワークの正社員かつ①20代の若手社会人/②50代のシニア社会人であると回答したモニター

【調査元】オウンドメディア「シニア独立100万人」を運営する株式会社BEYOND AGE

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

生成AIの利用経験、20代の「6割」に対し50代はわずか「4割未満」

「生成AIの使用経験」について尋ねたところ、20代では約6割の方が『ある(59.2%)』、50代では約4割の方が『ある(39.4%)』と回答しました。

20代は約6割がすでに生成AIを使った経験がある一方で、50代は約4割にとどまりました。

この差は、デジタルネイティブ世代とそうでない世代との間にあるITリテラシーの違いを反映していると考えられます。

50代は既存の業務スタイルを重視する傾向があり、新たなツール導入に慎重な姿勢が見られます。世代を問わず、組織内での活用推進や教育機会の充実が今後の導入拡大の鍵となるでしょう。

「生成AIを使ったことがない理由」として、世代別で回答の差異が明らかになりました。

20代

『操作が難しそう/わからない(32.7%)』

『誤情報が出そうで信用できない(15.1%)』

『人の手でやった方が正確(9.3%)』

50代

『操作が難しそう/わからない(37.1%)』

『使い方を教えてくれる人がいない(16.4%)』

『どのツールを選べばいいかわからない(14.1%)』

どの世代でも「操作が難しそう」という印象が最も多く、AIへの心理的ハードルが共通して存在していることが分かります。一方で20代は「誤情報の不安」や「人の手の方が正確」といったAIそのものへの不信が目立ち、慎重な姿勢がうかがえます。

対して50代では「使い方を教えてくれる人がいない」「どのツールを選べばいいかわからない」といった、導入環境が整っていないことが、活用を妨げる要因となっているようです。

ここまで、AI活用ができていない背景における世代間の違いが明らかになりましたが、活用実態でも世代間ギャップはみられるのでしょうか。

「週4日以上使う」20代は4割超え、50代は「30分未満/週1日利用」が平均に

そこでまず、「1週間の中で生成AIを業務に使う頻度」や「1日あたりの平均使用時間」について尋ねたところ、それぞれの世代で下記のような回答になりました。

20代

・頻度

『ほぼ毎日使う(25.9%)』

『週4日程度(17.5%)』

・平均使用時間

『30~1時間未満(28.2%)』

『1~2時間未満(25.8%)』

50代

・頻度

『週1日程度(37.4%)』

『週3日程度(16.2%)』

・平均使用時間

『30分未満(51.8%)』

『30~1時間未満(23.2%)』

※上位2項目を抜粋記載

20代の活用実態としては4割以上の方が週4日以上、約半数が1日に1時間前後となり、比較的頻繁に使っている様子がうかがえます。

一方で50代は頻度としては「週1日程度」が最多であり、約半数が1日に30分未満しか使用していないようです。

この差は、20代がデジタルネイティブとして新しいテクノロジーに抵抗が少なく、日常業務に積極的にAIを取り入れている一方で、50代はこれまでの経験や知見に頼る傾向が強く、AIの活用が一部の業務に限定されがちであることが要因と考えられます。

では、どのような業務に生成AIを活用しているのでしょうか。

「生成AIをどのような業務で使っているか」について尋ねたところ、20代では『アイデア出し・ブレインストーミング(39.3%)』『文章の要約・作成(38.9%)』『メールやチャット文の下書き(38.5%)』が上位となりました。

50代では『文章の要約・作成(64.9%)』が突出し、『データ整理や分析補助(28.6%)』『ネット検索の代替(28.6%)』が続きました。

どちらの世代も日常の煩雑な業務をAIに代替させる姿勢がみられ、特に「要約」や「下書き」など、繰り返しの多い作業をAIに任せることで、業務効率を高めようとする傾向は共通しています。

世代間の特徴としては、50代は「情報収集」や「データ整理」など、比較的単調でルールベースな業務をAIに任せる割合が高く、作業負荷を軽減する目的が中心です。

対して20代は、文章作成やアイデア出しといったクリエイティブ寄りの業務はもちろん、「コード生成」や「マーケティングコピー」など、思考や創造の支援としてもAIを取り入れており、活用範囲の広さが明らかになりました。

こういった活用範囲の違いや特徴によって使用する生成AIの種類にも違いがうまれるのでしょうか。「活用している生成AIツール」について尋ねたところ、以下のようになりました。

ChatGPTはどちらの世代でも活用率は高く、個人利用は半数以上、企業やチーム導入も4割とオフィスワークにおける高い普及率が明らかになりました。

一方で、「Google Gemini」や「Microsoft Copilot」など大手企業系ツールもそれなりに使われていますが、20代のほうがチームでの導入率が高く、個人でも積極的に併用している様子が見られます。特に「Google Gemini」は、20代での活用が多く、情報収集や文章生成の補完的役割を果たしていると考えられます。

さらに、「Runway」「Claude」「Perplexity AI」「Adobe Firefly」といった比較的新しい生成AIツールについては、20代での利用率が50代の約3〜5倍以上と大きな差があります。これは、ツール選定の情報感度や新技術への関心、導入への心理的障壁の違いが背景にあると考えられます。

生成AIに対する懸念点、20代は「情報漏洩・誤情報」、50代は「信頼性・セキュリティ」が中心

生成AIの業務への活用実態が明らかになりましたが、懸念点などは感じているのでしょうか。

「生成AIに対する懸念点」について尋ねたところ、20代では『情報漏洩やセキュリティリスク(28.1%)』『特に懸念はない(26.3%)』『誤情報や信頼性の低さ(24.9%)』が上位でした。

50代では『誤情報や信頼性の低さ(37.6%)』『情報漏洩やセキュリティリスク(33.6%)』が顕著で、『懸念なし(25.1%)』は20代よりやや少ない結果でした。

50代は長年の経験や知識を持つことから、生成AIの誤情報に気づく場面が多く、実際に「誤情報や信頼性の低さ」への懸念が強い傾向が見られます。

また、AIには提供できない自分のスキルや人脈といった価値を重視している人も多いと考えられます。

一方、20代はこれからスキルアップが必要な時期であり、AI活用による情報漏洩や誤情報への不安を感じつつも、積極的に新しい技術を取り入れていると考えられます。

最後に、「生成AIに関する支援ニーズ」について尋ねたところ、20代では『業務に使えるプロンプトやテンプレートの提供(34.5%)』が最多となり、50代では『生成AIの基本的な使い方に関する研修・eラーニングサービス(43.3%)』が最多となりました。

20代にとっては、すでに生成AIの基本的な操作は身についており、より実務に役立つ具体的な活用ノウハウや、効率的に使うための方法を求めている段階にあると考えられます。

対して50代は、そもそもどう使うのか、どこで何ができるのかという基礎的な学習機会に対するニーズが高く、入口段階のサポートが不足していることがうかがえます。

50代の生成AI利用実態から考察する50代以降のセカンドキャリアで重要なこと

今回の調査を通じて、生成AIの利用状況を世代別に比較すると、若年層とシニア層の間に大きなギャップが存在していることが明らかになりました。

今回の調査では、20代の約6割が既に業務で生成AIを使った経験があるのに対し、私たち50代では4割未満に留まっています。

利用時間を見ても、20代は「週4日以上・1日1時間前後」使う方が多い一方、50代の平均は「週1日・30分未満」。

この差は、単なる利用時間の違いだけでは済まされないかもしれません。

生成AIを使いこなす人材が市場で評価される場面は、今後ますます増えていくでしょう。生成AIを使わないことが、キャリアの上で思わぬリスクになる時代がすぐそこまで来ています。

「なぜAIを使わないのか?」という問いに、

「操作が難しそう」

「使い方を教えてくれる人がいない」

「どのツールを選べばいいかわからない」

と回答する50代が多い結果となりましたが、新しいテクノロジーを前に、戸惑いや不安を感じるのは当然のことです。

しかし、まずは「日常的に使ってみる」ことが重要です。

また、50代には「経験」という武器があります。50代は生成AIが出力する情報の信頼性に強い懸念を持っていることが示されましたが、それは長年の実務で培われた、物事の本質を見抜くスキルがあるからに他なりません。

例えば、AIが1分で作った企画書案も、経験豊富な50代が見れば、その欠点や伸ばすべきポイントが一瞬で見抜けるでしょう。

若手が生成AIで「効率」を上げるなら、50代はAIに「経験」を掛け合わせ、「深み」と「質」で圧倒するべきでしょう。

キャリアの選択肢が狭まりがちな50代以降だからこそ、生成AIのような新しいテクノロジーを味方につけることが重要です。

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今回の調査では、50代を中心としたシニア世代で「生成AIの基本的な使い方に関する研修・eラーニング」を求める声が最も多く、基礎的な学習機会に対するニーズが非常に高いことが明らかになりました。

実際に50代では、「どこで何ができるのか」「そもそもどう使えばよいのか」といった、ごく初歩の“入り口”部分でつまずいている様子がうかがえます。

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