50代以降の面接服装ガイド|好印象を与えるポイントを紹介

面接は採用プロセスの重要な関門であり、特に50代の求職者にとって適切な服装と身だしなみは好印象を与えるための鍵となります。

この記事では、50代求職者が面接で好印象を与えるための服装選びのポイントを詳しく解説します。

年齢を重ねた求職者だからこその落ち着きと信頼感を服装で表現し、「一緒に働きたい」と思われる第一歩を踏み出しましょう。

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面接における見た目の重要性

人の印象は出会って数秒で決まるとも言われています。心理学者メラビアンの研究では、見た目の情報が全体の印象の55%を占めるとされています。

面接においても清潔感のある身だしなみや適切な服装は合否を左右する重要なポイントです。リクナビNEXTが実施した調査では、「面接の服装は選考に影響する」と回答した採用担当者が7割以上というデータもあります。

見た目でマイナスの印象を与えると、その時点で選考から外されてしまう可能性が高いのです。

ヨレヨレの服やサイズの合っていないスーツを着用すると「だらしない人」という印象を与え、仕事への配慮が足りないと判断されかねません。

また、派手すぎる服装はNGですが、業界によっては地味すぎる格好もミスマッチになる場合があります。

応募企業の雰囲気を事前にリサーチし、「この人は当社に馴染みそうだ」と思ってもらえる服装を選ぶことが大切です。

参考:リクナビNEXT「中途採用の面接の服装は選考に影響する?」

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50代以降の求職者がやりがちなNG服装例

50代の求職者が陥りがちな「NGな服装・身だしなみ」の具体例とその理由について紹介します。以下のような点には注意が必要です。

シワ・汚れが目立つ服や着古したスーツ

せっかくスーツを着ても、生地の傷みやシミが目立っていては良い印象を与えられません。

年季の入ったスーツを使う場合は、クリーニングやアイロンがけで可能な限り整えましょう。それでも古びた印象が拭えない場合は、新調を検討すべきです。

どんな服を着るか以上に、清潔で整った状態であるかが重要なポイントです。

体型に合っていないスーツ

中高年になると体型変化でスーツのサイズが合わなくなっていることがあります。ブカブカだったりパツパツのスーツ姿ではだらしなく見え、「身だしなみに無頓着な人」と判断される恐れがあります。

面接前に一度試着し、サイズが合わなければ新しいスーツを用意するようにしましょう。

「清潔」「きちんとした」印象を心掛ければ、年齢に関係なく好印象を与えられます。50代だからといって過度に地味にしすぎたりせず、常識的で清潔感のある身なりを目指しましょう。

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対面の面接とオンライン面接、それぞれに適した服装とは

基本的な服装マナーは、対面でもオンラインでも変わりません。 オンライン面接だからと言って気を抜かず、対面時と同じようにスーツ着用が原則です。

企業から特別に「私服でOK」と指定がない限り、男性はスーツにネクタイ、女性もスーツまたはジャケット着用が無難です。

オンラインでも第一印象の重要性は同じなので、清潔感やTPOに配慮した服装を心掛けましょう。

仮に「私服可」「オフィスカジュアル可」と案内された場合でも、それはビジネスカジュアル程度を指すと考えてください。きちんとジャケットを羽織り、ラフすぎない服装で臨むのが安全です。

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男性・女性別の服装アドバイス

50代の求職者が面接で着る服装の具体的なポイントを性別ごとに解説します。年代にふさわしい落ち着きと清潔感のある服装を選びましょう。

 男性の場合

基本はダークカラーのスーツに白シャツ、落ち着いた色柄のネクタイというスタイルです。

  • スーツ:黒・濃紺・グレーの濃色系(派手なストライプ柄は避ける)
  • シャツ:白無地(カラーシャツは避ける)
  • ネクタイ:ネイビーやグレー系の落ち着いた色合い
  • 靴・ベルト:黒か茶の革靴とベルト(靴は磨いておく)
  • その他身だしなみ:髭は剃るか整える、整髪料で髪型を整える

夏場でも面接時はジャケットとネクタイ着用が基本なので、会社の方針がクールビズでも指示がなければスーツを着用しましょう​。

なお、長袖シャツの袖をまくる行為はNGです。袖まくりはどうしてもラフな印象になり、「だらしない」と見なされてしまいます​。暑くても面接中はきちんと袖まで着用するようにしましょう。

女性の場合

女性もスーツ着用が無難です。色はネイビー・グレー・ベージュなど自分の顔色がよく見えるカラーを選ぶと健康的に映ります。

  • スーツ:派手すぎず暗すぎない、年相応の落ち着いたデザイン
  • スカートスーツ:柔らかく親しみやすい印象。スカート丈は膝が隠れる長さが鉄則。肌色のストッキング着用必須(素足やタイツはNG)
  • パンツスーツ:テキパキとした活発な印象。営業職など行動力を求められる職種では好まれる傾向

どちらを選ぶにせよ、50代であれば新卒用のリクルートスーツは避けるのが無難です。あまりにシンプルすぎる黒無地のリクルートスーツは却って「地味」「古臭い」印象を与えかねません。

既製品でも構いませんので、自分の体型に合った上質なスーツを一着用意すると良いでしょう。

面接に適切なメイクやアクセサリー

服装に加えて、女性はメイクやアクセサリーにも注意が必要です。面接時のメイクの目的は「綺麗に見せる」よりも「健康的に明るく見せる」ことです。

ファンデーションでくすみをカバーし、チークやリップで血色よく見せましょう。アイメイクやチークも派手すぎずナチュラルにまとめます。

50代の方は肌に合った上品なメイクで「この人はまだまだ元気に働けそうだ」という印象を与えるのが理想です。アクセサリーは結婚指輪や腕時計程度に留め、大ぶりのピアスや派手なネックレスは控えましょう。

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バッグや靴の選び方

服装とともに、持ち物(バッグ)や靴、アクセサリーなどの小物選びも面接の印象に影響します。細部まで気を配り、トータルで好印象を与えられるようにしましょう。

バッグ

面接時に持参するバッグはビジネス用のきちんとしたものを選びます。A4サイズの履歴書や書類が折らずに入る大きめの手提げバッグが基本です。

素材はスーツや靴と合わせて革製が望ましいですが、革以外なら丈夫で汚れに強いナイロン製でも構いません。自立する硬めの底が付いており、床に置いても倒れないタイプだとスマートです。

バッグの口はファスナーやフラップできちんと閉まるデザインを選び、中身が丸見えのオープンなトートバッグは避けましょう。色はスーツに合わせて黒や紺など落ち着いた色が無難です。

注意すべきNG例は、エコバッグや紙袋、ヨレヨレで型崩れした鞄、ブランドロゴが大きく目立つような派手なデザイン、書類が入らない小さすぎるバッグなどです。こうしたバッグは清潔感や信頼感を損なう可能性があるので、使用は避けましょう。

基本的にはリクルートバッグのようなシンプルなブリーフケースかトートバッグが良いでしょう(リュックサックはビジネス向けのデザインであっても避けるのが無難です)。

靴も服装の一部です。スニーカーやサンダルなどカジュアルな靴は絶対にNGで、面接では男女とも革靴を履くのが基本です。

男性は黒の紐付き革靴を選び、スーツの色に合わせてダークブラウンの革靴でも構いません。ベルトの色も靴に合わせると統一感が出ます。

女性はつま先と踵の隠れたパンプスが基本です。色は黒や紺、ベージュなどスーツになじむベーシックカラーで、ヒールの高さは3~5cm程度の安定したものが良いでしょう。

ピカピカの新品である必要はありませんが、汚れや踵のすり減りがないように磨いて清潔にしておくことが重要です。靴紐が解けたりしないよう、面接前に身だしなみチェックで靴も確認しましょう。

アクセサリー・小物類

面接では装飾品は必要最低限に留めます。派手なアクセサリーはビジネスの場にふさわしくありません。基本的に結婚指輪や腕時計程度で十分です。

イヤリングやネックレスは必須ではありませんが、付ける場合もシンプルで目立たないものにします(真珠の一粒ピアス程度なら上品ですが、大ぶりの揺れるイヤリングなどは避けましょう)。

男性の場合、ネクタイピンやカフスボタンを付ける方もいるかもしれませんが、必ずしも必要ありません。付ける場合でもシルバー無地など目立たないデザインにとどめます。

カバンにぶら下げたキャラクターもののキーホルダーや、派手なネクタイ・派手な腕時計(カラフルなスポーツウォッチなど)もマイナスになり得ますので外しておきましょう。

眼鏡をかける方はレンズの汚れを拭き取り、できればシンプルなフレームのものを使用します。

手元については、爪を短く清潔に整えておくことも忘れずに。女性でネイルをしている場合は、面接では透明か薄いベージュ・ピンク系など目立たないカラーに留め、欠けや剥げが無いようにしてください。

いずれにせよ、小物類は「身だしなみを整えるために必要なもの」以上は付けないのが原則と心得ましょう。

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オンライン面接時に注意するポイント

オンライン面接特有のポイントがあります。画面越しでは照明やカメラの写り方によって印象が変わるため、以下の点に注意しましょう。

上半身中心でも油断しない

オンライン面接では基本的に画面に映るのは上半身が中心ですが、油断して画面に映らない部分を適当にしないことが大切です。万が一カメラが倒れたり、急に立ち上がる事態になったときに困らないよう、上下とも面接にふさわしい服装を着用しましょう。​

面接官からは見えないだろうとスウェットパンツやサンダルを履いていると、思わぬ拍子に映ってしまい印象が台無し…ということにもなりかねません。

明るさ・映り方に配慮する

 オンラインでは実際より暗く映りがちです​。照明をしっかり当て、顔色が悪く見えないよう工夫しましょう。またカメラ越しでは対面より表情が読み取りにくいため、髪型は表情が隠れないように整えることが重要です​。

以上のように、オンライン面接でも服装の基本は対面と同じですが、「画面映り」という観点で色使いや照明に気を配る必要があります。事前にテスト接続をして、自分の服装が画面でどう見えるか確認しておくと安心です​。

接続環境・音声・映像の質にも気をつける

オンライン面接で最も避けたいのが通信トラブルです。面接当日に「画面が固まる」「音声が途切れる」といった事態は、せっかくの面接の流れを台無しにしてしまいます。

安定した通信環境の確保

面接日の数日前から接続テストを行い、自宅のインターネット環境が安定しているか確認しましょう。Wi-Fiを使用する場合は、ルーターに近い場所で行うことをお勧めします。

特に集合住宅では、夕方から夜にかけてインターネットの混雑が予想されるため、面接の時間帯に合わせて事前に速度テストを行っておくとよいでしょう。通信速度に不安がある場合は、スマートフォンのテザリング機能を予備として準備しておくことも検討してください。

機器のトラブル防止

PCやタブレットのバッテリー切れによる中断を避けるため、面接中は必ず電源に接続しておきましょう。また、OSやアプリのアップデートが面接中に始まらないよう、前日までに更新を完了させておくことも重要です。

使用する端末に負荷がかかりすぎないよう、不要なアプリやブラウザのタブは全て閉じておきましょう。これにより、ビデオ通話アプリがスムーズに動作し、フリーズなどのリスクを減らせます。

音声・映像の質の確保

マイクとスピーカー(またはイヤホン)は必ず事前テストを行い、クリアな音声で会話できるか確認しましょう。可能であれば、エコーやハウリングを防止するノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットの使用をお勧めします。

また、家族と同居している場合は、面接中に背景の雑音が入らないよう協力を依頼しておくことも大切です。

バックアッププランの用意

万が一のトラブルに備え、代替手段を用意しておくことも重要です。例えば、使用予定のアプリに加えて、他のビデオ通話アプリ(SkypeやZoomなど)もインストールしておく、携帯電話の番号を伝えておくなど、複数の連絡手段を確保しておきましょう。

面接官に「接続に問題があれば○○に切り替えられます」と事前に伝えておくと、トラブル発生時にも冷静に対応できます。

映り込む背景に注意

オンライン面接では、あなたの姿だけでなく背景も面接官の目に入ります。背景から受ける印象も、あなた自身の評価に大きく影響するため、細心の注意を払いましょう。

背景は何よりも整理整頓されていて清潔感のある空間を選ぶことが重要です。シンプルな一面の壁や、整然と並んだ本棚など、落ち着いた印象を与える背景が理想的です。

特に50代の求職者の場合、背景から「きちんとした生活習慣」や「整理整頓の行き届いた仕事ぶり」を想像させることができれば、大きなプラスになります。

物理的に適切な背景を用意できない場合は、ビデオ通話アプリのバーチャル背景機能の使用も検討できます。使用する場合は、以下の点に注意しましょう:

  • 派手すぎない、シンプルなデザインを選ぶ(オフィス風の背景が無難)
  • 動く背景や面白い効果のあるものは避ける
  • 事前にテストし、輪郭がぼやけたり背景が不自然に切り替わったりしないか確認する

背景と照明は密接に関係しています。暗い背景の前では顔が明るく浮かび上がり、逆に明るすぎる背景(窓の前など)では顔が暗くシルエットのようになってしまいます。

顔と背景のコントラストが適度になるよう、照明の位置や強さを調整することが重要です。

背景・照明の調整

照明は非常に重要です。暗すぎると表情が見えず、明るすぎると目が疲れます。自然光が入る場所を選ぶか、顔に均等に光が当たるよう照明を工夫しましょう。逆光になると顔が暗く映るので、窓を背にして座らないよう注意してください。

カメラの位置も大切で、目線の高さかやや上から撮影されるよう調整します。下から見上げるようなアングルは威圧感があり、印象が悪くなりがちです。

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まとめ

50代の求職者が面接に臨む際、服装や身だしなみは非常に重要なポイントです。年齢に関わらず、清潔感と誠実さを伝える服装を心がけることで、「この人なら一緒に働きたい」と思ってもらえる第一歩となります。

面接は採用担当者との初めての対面の場です。その短い時間で自分の経験や能力を伝えるためにも、外見から好印象を与えられるよう準備しましょう。

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